さかい農園さんのイチジクの収穫の見学へ行ってきました。

冬からずっと行っているフューチャーセンターの流れで、いよいよ収穫シーズンに入ったさかい農園さんのイチジクの見学に行ってきました。近々どこかのタイミングで行こうと考えていたら、東京からフードコーディネーターのフルタヨウコさんがタイミングよくイチジクを見学に来てくださると言う事で、時間を合わせて行ってきました。
 
フルタさんは色々な経験を活かして、編集や執筆やケータリング、写真までこなしてしまう、フードデザイナーとか、フードプロデューサーとか、そういうイメージがピッタリな方。最近では北欧暮らしの道具店でジャムのプロデュースもされています。僕も何度が頂きましたが、丁寧に作られた本当に美味しいジャムでした。諸々、詳しくはフルタさんのホームページを見てみてください。
 
さかい農園さんには、夕方前に到着。
昼間は暑さで大変だそうで、早朝から収穫をしたり出荷作業は箱の組み立てなど、この時期は本当に忙しそう。以前、農業の現場を見た事無い人が「のんびりしていていいね」と話していたのを聞いて、やっぱりそういうイメージなんだなあと感じたのですが、実際は最盛期になるととても忙しくて、野菜や果物は天候などに左右されるものなので本当に大変そう。そんな中、見学を受け入れて頂いて、本当に有り難かったです。さかいさんありがとうございました!
 
色々話を聞くと、加工用と青果販売される物の違い、イチジクがどうやって育つか、収穫してしまうと追熟もあまりしないとか、勉強になる事ばかりでした。やっぱり実際に見てみて分かる事が多くて、今回とても有意義な時間だったなと思いました。
帰りにはお土産でたくさんイチジクを頂きました。フルタさんも加工用のイチジクをたくさんキャリーバックに詰めて帰られました。あのイチジクがどういう風に変わるのか、なんだかとても楽しみです。
 
お世話になっている高木さんの一声で始まったフューチャーセンターに誘ってもらって、知多で新規就農で頑張っている方達とコミュニケーションを重ねるようになって、僕自身の農業に対する考え方もだいぶ変わってきました。その話は別の機会に書こうと思いますが、一時期、農業が雑誌やウェブコンテンツで取り上げられる様になって、一次産業に興味を持った人がたくさんいた気がします。でも最近はだいぶ落ち着いたのかな、となんとなく感じています。
 
ちょっと真面目な話を書くと、六次産業化について色々言われていますが、僕はあまりその言葉が好きではありません。どうしても加工や流通の話が先行しすぎて、作り手の意図を無視しがちになるというか、本当の美味しいものを作るにはその材料が一番重要なので、まずは一次産業のサポートから始まって、そこから新しい商品が生まれて、それが流通に乗る事で還元出来ると思っています。
 
じゃあ一次産業のサポートって何なんだというと、きちんと適正な価格で適正に取引する事だと思います。みんなが安いものを求めすぎると、流通の末端でそのしわ寄せを受け止める事になります。
誤解されると嫌なので念を押しますが、価格が安いから駄目なのではなくて、適正でないのがいけないと思います。
労働の対価の基準を決めるのは難しいと思います。でも買う人たちも自分が食べているものや、買っているものについて、適正だろうかときちんと考えて欲しいなと思います。
 
まずは考える事、ここから始まるのだと思います。
これからも美味しい野菜や果物を作る、一次産業のお手伝いが色々出来るといいなと思います。
 
 
イチジクの実
 
フルタヨウコさん
 
イチジクの実
 
さかい農園酒井さん
 
加工用のイチジク
 

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