環境を大きく変えると、自然と自分が変わっていく
ちょうど去年の今頃、写真の家をどうするのかという話を、家族みんなでしていました。
一年後、家には煙突が取り付けられてそこから煙が出ている。そして道路を挟んでもう一軒ある古民家の改築を行なっている。去年の今ごろ考えていた予定では、休みに田舎に出かけてあったかい暖炉の前でゆっくりしたいなぁと思っていたはずなのに、余計に忙しい毎日を送っていることに、本当に自分で思った通りにはならないなぁと感じています。
僕は話の流れを強引に変えることは好きじゃなくて、まず受け止めることにとても気を使っています。これは小さい頃からの癖でたぶんもう治らないと思います。目の前に起きていることに目を瞑りたくなることってよくあります。こんなはずじゃなかったとか思っても、実際に起こっているから仕方ないと、諦めるようにしています。
今やっていることが正しいかどうかはよく分かりません。でも毎日一生懸命。理不尽なことや大切な約束と違ったことが起きることなんて日常茶飯事。都会から地方への移住はそんなに簡単じゃないし、そもそも仕事がないから作らないといけません。大工さんの屋根の修理の見積書をみて驚きました。これだけの技術があってもこれだけの金額で作業をしてくれるんだと。田舎はこんなもんだと言われても、都会に馴染んでいる僕たちからすると驚く金額でした。
写真だけ見ると、いい村に見えます。都会でマンションを購入するよりも安く家がリノベーションできます。でも暮らすことってそういうことじゃない。もっと大切なことがたくさんあって、綺麗な住処も1週間いれば慣れてしまう。新幹線で富士山が見えると僕たちは写真を撮ってしまうけど、当たり前に日常に富士山があると、わざわざ写真を撮る人なんて圧倒的に少ないと思います。
昨日打ち合わせでまた三重県に行っていました。
この机でPCを開いて仕事をしようと思ったけど、全然はかどらず結局早々に切り上げて、名古屋の自宅で作業をしていました。やっぱりデザインワークをするには都会で恵まれた設備で仕事をする方が速くて楽。小さいノートパソコンを開いてゆっくり仕事をすることなんて無理なんだと思いました。だからクライアントワークは名古屋でキチンとした環境で仕事をしないとダメだと分かりました。
こんなことですら実際にやってみないと理解できず、やっぱり体験からしか実感できないんだと思いました。
もし自分を変えたいと思うなら、環境を変えるしかなくて、それがいいか悪いかなんてやる前には分からない。SNSや雑誌でセンスのいいものをみているからって、そうなれるわけではなくて、自分で手を動かして、体感するしかない。それがわかってからはネットを見る時間がいつのまにか少なくなってきていて、息抜きで見るようになってからは、情報ともいい付き合い方ができている気がしています。
他の人のことで心が揺さぶられることが無くなった。多分自分のことで精一杯なのと、自分に自問自答できるようになって来たんだと思います。何が正しいかはやってみないとやっぱり分からないけど、受け止めて流してをもっと繰り返して、成長していきたいと思います。
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