これから生きて行くために大切なこと
この写真は、もち米を玄米のまま炊き上げて型に入れて作る、玄米棒というヘルシーな食材です。
最近、休みになると三重県に足を運んで、村作りの打ち合わせや作業をしています。昨日も例外なく三重県を訪れ、スーパーのバイヤーさんやご協力頂ける方達をお招きしたプロジェクトの説明会でした。
近頃、会うヒト会う人に「いつ引っ越しするのですか?」と聞かれますが、まだ引越し出来るのは20年後くらいな気がします。まだまだ先の話です。
さて、今日は考えている村づくりがどう今の仕事に関係しているのかを記しておこうと思います。
デザインの仕事を始めた時、仕事をする上で一番目標にしていたことは「カッコいいデザインを作りたい」とか、そんな感覚のことでした。でも仕事をしながらその考え方にも疑問を持ち、デザインってなんだろう?とか、僕たちの仕事ってなんだろう?とか、そんなことをずっと考えるようになって、今では考える事がライフワークになってしまいました。
最近、売り込みで来客があると責任者が僕と同年代の事とかが増えてきて、僕も勤めていたら部下が出来ている年齢なんだとふと思います。でも僕は正直人に教えられる様な事なんて今は何にも無くて、ただシンプルに目の前のことをこなす事が精一杯。だから教えるんじゃ無くてこうやって記して行く事しか出来ません。
世の中って僕の子供の頃に比べて、どうやら幸せで無くなってきている気がするんです。年末の歌番組でKANさんの「愛は勝つ」とか、大事マンブラザーズさんの「それが大事」とかが流れていた80年から90年の時代って、もっと世間全体が満たされていた幸せな時代だった気がします。
今までが恵まれすぎていたのか、今が落ち込んでいるのか、正直どうなのか分かりませんが、何となく心にあるザワザワした気持ち。この気持ちってたぶん僕だけでなく、今を生きている人たちみんなが共通で持っている感覚なんじゃないかなと思います。
このザワザワした気持ちを少しでも和らげること。それがこれからの社会が必要としていることで、デザインで解決出来る課題の一つなんじゃないかと思います。
これから生きて行くために必要なことって、稼ぐことでは無くて、集うことだと思います。
集う仲間が困ってたら損得なくて助けたいし、助けられたい。でも今ってこういう部分にまで損得勘定が入ってきている気がします。自分にとって得だから助けよう、困っているんだから助けられて当然。こんなのは本当の繋がりなんかじゃない。
だから、僕たちが作るコミュニティは見返りを求めず、感謝の気持ちを持てる思いやりのある場所にしたいと思っています。酷いと思われるかも知れないけど、ほんとは頑張れるのにさぼって足を引っ張るような集まりにはしたくない。コミュニティは「みんなにとって良いから、自分にとってもいい。」というみんなが参加する場であり、みんなが他人を思いやれる場でありたいです。
社会とコミュニティはまた別で、しっかりとしたコミュニティがたくさん出来る事で、より良い社会が出来て行くんだろうと思っています。
MORE POSTS
住宅宿泊管理業の登録実務講習
僕が考えている、これからの話
地域おこし協力隊をひとまず終えて
奥松阪という名前に込めた想い
農林漁業体験民宿の手続きのプロセスを公開します
三重県公安委員会許可 第541022002300号 古物商(道具商)