都会と田舎、デジタルとアナログ


 
最近色々と考えることがあってApple WatchとiPhone8を、数ヶ月前くらいにAirpodを購入しました。
 
毎年色々なものを試しているのですが、やはり去年のipad proもそうでしたが、デジタルツールは年々便利になってきていて、目が離せません。
 
ipad pro購入以降、プリンターでの出力はほとんど無くなり100%に近いくらいペーパレスを実現しました。また大型のレーザープリンタも処分してもう少し小さいインクジェット変更しました。僕のオフィスはsohoなので6畳のサイズですが、そこに撮影の機材からペーパーサンプル、カラーチップ、雑誌の資料、スキャナ、プリンタなど仕事道具をすべて収めています。
 
Apple Watchは発売から数年経って、なぜ今購入したかというとやっぱりセルラーモデルの発売で時計だけで通話やメールが可能になった。メールも簡単なものでしたら音声入力で返信できるようになりましたし、時計で公共交通機関やコンビニ、自動販売機、ファミレスまで利用できる。実際に使ってみるとスマートフォンから解放されて、無駄に画面を見ることも減ったので、時間が増えたような感覚になりました。
 
最近、よく自分の体力の衰えを感じるようになって来て、ビールも350mlが1缶あれば十分になって来ました。昨日、高校時代からの友達が夕方に少し来ていてそのことを話していたのですが、やっぱり彼も同じことを言っていました。冷蔵庫にビールがパンパンに詰められていたあの彼が言うのだから、やっぱり僕らもそういう年齢になったんだとしみじみ感じました。
 
この1年は都会と田舎を行き来して、農家のおじいちゃんと話す機会がたくさんあった。その中でふと思うのは、本当は不便な田舎にこそ新しいテクノロジーが必要で、意識の高いビジネスマンの遊び道具になるだけではもったいないということ。最近何かの記事にも書いてあったのですが、赤ちゃんを抱っこして行動するママにこそ、Apple Watchがとっても便利なツールなんだと。抱っこしたまま手をかざすだけで地下鉄のゲートを通過できて、買い物まで完了する。ちょっとしたことかもしれないけど、こういう細かいことの積み重ねで今までバタバタしていたお母さんたちのストレスが、もうちょっと軽減できるんじゃないかと感じています。
 
去年まではデジタルデトックスをしたいとすごく思っていた。でも、この1年でデジタルツールは使い方次第だと考え方が変わってきました。それはきっと健康でなんでもできるのが当たり前と思っていたところから、田舎に行ったり色々な話を聞いていく中で、僕らのような健常者だけではない社会の実態に触れて、世の中のことをもう少し見回せるようになったからだと思います。
 
スマートフォンがNGでフューチャーホンならいいと言うのは、その人のさじ加減。
自分も一瞬やろうとしたけど、「スマホ卒業します」とかはナンセンスで、いちいちスマホがダメみたいに言う必要がなくて、自分自身が選択すればいい。
 
テクノロジーというのは、本当は困っているものをなんとかするために開発されていて、自分でなんでもできる(と思い込んでいる)僕たちには必要さが分かりにくい。でも僕は「世の中の問題や課題をデザインの力で解決したい」という使命感をもってデザイン事務所をやっているから、手段を自分から狭めていくことはしたくない。色々なものに触れて、感じたことを取り込んで、新しい課題を解決する手数を増やしていきたいなと思っています。
 
器も道具もそうだけど、使ってみないとその良さは分からない。
デジタルの良さ、アナログの良さ、都会の良さ、田舎の良さ、全部楽しんでいけたらと思います。
 
 
DATE : Canon Eos Kiss x7 / EF50mm F2.5 Compact-Macro

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