大人の社会見学
ここ最近、月一くらいで実行している社会見学を兼ねた日帰り旅行。
メンバーはうちの会社(2人)と藤が丘のパンジェンヌの武野さんの3人というメンバー。先月は東京へ行っていましたが今月は京都へ。東京に比べると京都は本当に近いしとても気楽だ。
年齢を重ねて行くと、どうも新しいものよりも変わらないものに惹かれている自分に気がついて、器や食べるものもそういうものを選択していることが多い。京都にはそういう場所がたくさんあって、それが人を惹きつける理由なのかなと、そんなことを考えて歩いていました。貴船口は名古屋よりもやっぱり涼しくて、天気も少し曇っていたので、湿度は高いけどだいぶ気持ちよい感じでした。
車の行き来が大変な場所で、そんなに便利な場所でもなくて、それでも人が集い食を楽しむ。便利や効率化だけが正義では無いと、改めて自分たちが普段信じたいと思っていることを再認識する。
わざわざ苦労するから感動するもの。この「わざわざ」という感覚は、子供でも大人でもみんなが楽しめる感覚なんだと思う。そういう感覚は本当はどこにいても味わえるはずだけど、どうやら僕たちは、便利な場所ばかりにいると、この「わざわざ」という物事の良さを忘れてしまうようだ。
今回お邪魔した「貴船荘」さん。訪問1週間前に予約できたのは奇跡的。どうやら入りたくても入れないお客さんもたくさんいたみたいだ。
僕たちは11時から案内してもらい、じっくり2時間食事を楽しめたけど、そのあとは土砂降りで川床を楽しめなかったツアー客の方もいたようだ。予約もそうだし、雨も降らず、電車でもゆっくり座れた。なんだかこのメンバーで行動していると、間がいいことが多い。理由はわからないけど、いつもそんな感じ。
先日、僕が進めている三重県の古民家プロジェクトの拠点近くの川も鮎釣りが解禁されていた。この時期の鮎は少し小ぶりだけど、ほろ苦さもこの時期にちょうどよいというか、滋味に富む初夏を感じる味わいでした。それにしてもこの使い込まれた器がちょっと気になった。こういうので僕たちも料理を出してみたいなと思った。
縁結びの貴船神社にはたくさんの参拝客がいて、海外からゲストも結構いた。
悪いものを出していいものを取り入れるのがいいらしく、実は貴船神社を参拝する前に八坂神社の近くの縁切り神社も訪問しました。効果があるかはわかりませんが、困った時や、困るかもしれないから神頼み。
独立してから数年、家族以外の人たちと遠出をすることなんてほとんど無かった。
実は団体行動が苦手で、決まった時間に何かをすることはとても苦手だった。今も根本的には変わっていなくて、人と合わせることが本質的には苦手で面倒だと思ってしまう。小さい頃は片付けも大嫌いで、瓶の蓋を締めることですら面倒だなと思っていた。でも色々と年齢も重ねて、色々な人に出会い、影響されて考え方も少しずつ変わってきた気がする。
子供の頃、落ち着きがないとよく言われて、通知表にもそう書いてあった。よくよく考えてみると、一つのことをやりながら周りをいつも見回したりして、とても色々なことに気を使っていた。自分に入ってくる情報がとても多くて、処理しきれていなくて、細かいことが面倒だと感じていたのだろう。大人になって取捨選択するようになり、そのバランスが取れてからは具合が悪くなったり、落ち着かないことが減ってきた。
みんなに合わせないといけないと思っていたことが、実際はそうでないと気がつき、お互い高め合える人たちと共に行動していれば良いんだと気がつき、今はそういう感じで過ごせている。
社会に参加するためには、他人同士認め合わないと結果的に自分が苦しくなる。無理やり人を振り向かせるのではなくて、多様性を認め合える社会にもっとなればいいなと思う。多分、そっちの方がみんなが幸せに暮らせると思うし、自分にとっても一番幸せな選択な気がしている。色々思うけど、答えはそれぞれ一人一人の心の中にあると思う。
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