多分昔から変わっていないこと
先日は結婚式のケータリングで豊田市の鞍ヶ池公園まで行っていました。
春先に暑かったり寒かったりと、当日もどうなるんだろうと心配したのですが、無事晴れて気持ちの良い感じで式を終えることができました。
鞍ケ池での結婚式は今回が初めてだったそうで、春休みで遊びにきている人がいる中でのパーティーだったので、目をキラキラさせながら見ていた大学生くらいの子達や、ベビーカーを引きながら「お母さんも昔ああやって結婚式したんだよ〜」と子供に話すお母さんとか、見物人がたくさんいるなかでの楽しいパーティーでした。
当日もシェフのスギさんと話していたのですが、最近は本当にいろんな形のウェディングが増えたなぁと感じます。
以前はなんとなく「キチンとした式場で式を挙げないと失礼」だとか、なんとなくそういう雰囲気もあって、今回のようなオーダーメイドの式は「空気を読んで」やられていなかったんだと思います。
実は見物人の子連れの方のお子さんが「こんなところで式をやって変なの」と言っているのを聞いてしまいました。思ったことだから仕方ないのですが、僕はあんな小さな子供たちが、知らない間に空気を読んで、「公園で結婚式をすることが変」だと思わされていることに少しさみしくなりました。太陽の下にテーブルを出して、ビールで乾杯できるなんて素敵なことなのに、自分もその席に座ったら「楽しい!」って体感できるのに、勝手にブレーキをかけてしまっている。
生きるって空気を読むことじゃなくて、シンプルに「嬉しい」とか「楽しい」とか、なんというか「気持ちが上がること」がたくさんあったほうが楽しくて、本当はそういうものに目を向けられる生き方の方が幸せだと思う。
人は可能性を信じられなくなると辛くなる。空気を読むことばかりに真剣になっていると、いつの間にか周りのことばかり気にするつまらない人間になってしまう。
僕は極論、何をやってもいいと思っています。
でも空気を読んで帳尻を合わすことと、自分の心が動くことを混同してはいけなくて、シンプルに心が動かされるものを作りたいという前向きな気持ちが「新しいサービスやコンテンツ」を生み出していて、この部分は多分昔から変わっていないことだと思っています。だからそういうのを仕事にしたいと思っています。
式が終わった後に最高齢のご親族のおばあちゃんが「とてもいい1日でした。」と言ってくださいました。
そんな仕事をやらせてもらえて、本当によかったなぁと思いました。
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