なんでも手に入れたくなると、ほとんど手に入らない

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誰かが何かをしていると、自分もやりたくなったり、欲しくなったり、そうなった途端に周りが見えなくなったり。急に始めてみるけど途中で諦めたり。そんなことを繰り返すことって、誰でもあることだと思います。3日坊主ということわざがあるくらいなので、それが普通なのかもしれません。
 
思うに、人がやっていることをやろうとすると、だいたいうまくいかないなと感じます。
プロとして仕事をしている人と、そうでない人の違いについてよく考えます。
 
僕はグラフィックデザイン、ウェブデザイン、写真や動画、ケータリングなど様々な仕事をプロとしてお金をいただいてやらせていただいています。そんな中、たまにカメラの機材の相談を受けたり、ケータリングの相談だと、どうやっているのかという手段の話を聞かれることがあります。でも手段を聞きに来て色々始められた人っていない気がする。
 
昨日お客さんがうちに来て、お客さんの前でサイトを組んだりしながら色々話をしていました。この方は自動車会社の現場から会計士になった変わったというか、すごい経歴の持ち主。どこを触ればサイトをカスタマイズできるのかを説明していたら、きちんと理解されています。自分でできるようにとデジタルハリウッドに通っているそうです。
 
この方、去年くらいに勤めている事務所の方向性に疑問を感じて、自分だけの仕事を模索している中で、うちに話を聞きたいと連絡をいただけました。そこから半年くらいで独立してウェブの勉強までしている。
 
一つのことを続けることってとても大切だと思います。でも世の中ってどんどん変わります。だから求められるものも変わる。自分の進む方向を考えられる人は自分の手で舵を取り、逆にそうでない人は、人がやり始めたら焦ってやり始める。もうその時点で自分で進む人たちにはかなわない。だから途中で諦めて、また中途半端な感じになる。これの繰り返し。
 
方向性を自分で決めている人と、他人を羨ましがり影響されて動き出す人では、使っているパワーが全く違う。
手に入れたいと思う理由が、あの人のものが欲しいという欲求なら、おそらく手に入らないだろう。
 
仕事ってそんなに甘くないと思う。
自分のやり方でプロとしての価値を出していかないと、これからの時代は厳しくなるなと。
自戒の意味を込めて、少し書いてみました。

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