こどもハッピーライブで「駄菓子屋/小さな食堂」
昨日は、「ドゥドゥジュオン」さん、「NPO法人 芸術の広場 ももなも」さんが主催する「こどもハッピーライブ」に出展させて頂きました。こどもハッピーライブは子供も大人も楽しめる音楽を奏でる「COINN」さんのライブを中心に、地域で活動する方達が出展するハッピーマーケットなど、ファミリーで楽しめるコンテンツが詰まった素敵なイベントです。
僕たちは毎年カレーを作ったり色々とケータリングという形で参加させて頂いていますが、今年は全く違う形で駄菓子屋をやってみました。
駄菓子屋の話は、なんでそうなったんだっけ?とあまり覚えていないのですが、多分ハッピーライブの企画者でもあってデザイナーの先輩であるスタジオアッシュのタカコさんと話をしていて、面白そうだなぁと思って決めたんだと思います。なんでも勢いで決めてスタートする事が多いけど、駄菓子屋さんって一度やってみたいと思ってたので、本当に嬉しかったです。
それにしても今回はとても勉強になりました。
仕入れは問屋のおばあちゃんとお茶を飲みながら何を買うかを相談して決めました。今の子供たちが何を欲しがるのか分からないと話すと、おばあちゃんが「昔と今も変わらないよ」と教えてくれました。ちょっと気持ち悪い虫のおもちゃが当たるくじは「男の子よりも女の子が好きなんだよ」と教えてくれました。結局おばあちゃんが話した事全部合ってました。
僕たちのデザイン業界では特にそうなのですが、みんながやっていることを「無難だなぁ」と言ってみたり、「もっと誰もやっていない事を」、「もっとインパクトを」とか、なんでも個性を出すことがクリエイティブなんだと話すのをよく聞きます。でも最近よく思うことなのですが、継続している伝統や慣わしとかって、みんなにとって大切な事が多い。比較対象の無い奇抜な事をすることよりも、当たり前のことを当たり前に行う事の方がひょっとしたら難しくて大切なのかなと。
ぶっちゃけた話、駄菓子屋さんって本当に儲からないと思うんです。
でも小さい頃、なんでそこにあったのだろうか?
それは多分、それだけでは無いと思うけど、こどもが好きとか、子供のためにとか、そういう大切な気持ちの面があったんだと思います。僕らはそこでお金を払って商品を買うことを知らず知らずに学んで来た。あの場所は近所のおばあちゃんの心意気で成り立っていた、素敵な場所だったんだろうなと、いま振り返るとそう感じます。
くじを引かせていると、欲しいものが全然当たらずに寂しい顔をしている子供たちを見かけます。大人の心情的には「あげても良いかな?」とつい思ってしまうんです。でもそれをやってしまうと、その子達にとって多分良くない。だから僕らもぐっと我慢する。これを毎日行っているお父さん、お母さんは本当にすごいなと思いました。
今回の音楽やマーケットが、日頃忙しく動き回るお父さんお母さんたちの気分転換に、そして子供たちの素敵な思い出になってくれていたら、とても嬉しいことだなと思いました。
また来年、色々なことをやれたらいいなぁと思います。
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