懐かしく思ったり、また繰り返したくなったり
僕は長崎県諫早市で生まれ、幼稚園に上がる前に青森県弘前市に引っ越ししました。
青森ではおじいちゃんがリンゴ農家だったので、お手伝いをしたり、自然がたくさんあったので山菜を採ったり、そんな生活でした。
おじいちゃんの家はリンゴの木に囲まれて、周りには野草や山菜がたくさん植えてあり、ミョウガやアスパラ、ウドや三つ葉など季節毎に色々なものが採れるような、テレビに出てくるジェイミーオリバーの家のような感じでした。あの時はそんな環境に何とも思いませんでしたが、いま考えてみると良く雑誌とかに出てくる理想の自給自足の生活だったなぁと思います。ジェイミーの様なスタイリッシュさは全然ありませんでしたが、僕の考え方や心の動き方にすごく影響があったんだなと今頃気がつきました。
さて、最近のアトリエの食事は本当に田舎メシ。ごはん、お味噌汁、梅干し、ちょこちょことしたおかずがたくさん。季節の野菜がテーブルに並びます。お米は奥さんの実家の松坂から、麦や梅干しは母の実家の九州から、そして野菜も実家から貰ったり、ファーマーズマーケットで近くの野菜を買ってきたり。よく考えてみるとほとんど自分にゆかりのある地域のものばかり。これも気がついたらそうなっていた感じです。
最近思うことは、結局自分の考え方のベースになっている部分を変える事は出来なくて、やっぱり僕は田舎のゆっくりとした生活が向いているのかも知れない、ということ。それは都会が住みづらいとかそういう事では勿論なくて、食卓には自然の旬の食材があがることはごく自然にあった光景で、そんな自然に寄り添った生活が懐かしく思ったり、また繰り返したくなったり、そういう風に気持ちが動く事も(良くも悪くも)認めていかないといけないんだと思います。
良い意味で田舎者なんだと、最近本当によく思います。
人それぞれ自分が歩いてきた道があって、その道を否定して生きていく事ほど大変なことはありません。多分だれでも一生懸命歩いてきた道があって、人はどんな時でも「良い」と思ったことしか行いません。だから後で「怠けてしまったな」と思っても、その時はそれで「良い」と思って行動しているはずです。だから、自分の過去を責めたり、人の道に憧れて無理矢理その道に足を踏み入れる事はやめて、辿ってきた自分自身の道をきちんと認めて、これからの道をつくって生きていくことだと思います。
自分の心に正直になることが本当は一番大切な事で、それに気がつくともっと人生は楽しめるものだと思います。誰かの目を気にして行う事ではなくて、本当の自分が好きな事は何か、これを見つける事が大切な気がします。
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