デザインを始めた頃のように。
ちょっとまだ咳が止まらないので、ゆっくりしています。
そういえば去年の今頃も少しペースダウンして、手を動かしていた気がします。
僕が休みになるとやる事は写真の整理。今日も2枚の写真が出てきました。この写真、僕以外の人がみるとただのミスショットに見えてしまうけど、この頃のことを良く覚えています。
経理マンとして働いていた会社をやめ、飲食店で料理をしながら独学で覚えたデザイン。そこからもとにいた会社にデザイナーとして戻らせてもらいましたが、もともと誰にも教えてもらっていなかったので、とりあえず気になったデザインのクレジットを見てはインターネットで調べたり、気になるフォントがあれば調べたり、そんなことばかりやって見よう見まねで作業をしていました。だからその頃の写真データには、パッケージの片隅のなんだかよくわからない部分の写真が残っていたりします。
あのころの自分が写真を見ると本当にひどいけど、どんなにヘタでもなんとかするために一生懸命考えていたし、汚い写真でもどうやったら奇麗になるか考えてテストシュートしたり、雑誌の文字詰めをトレースしたり、できる事は一人で何でもやっていました。
カメラは10年で何台も買って全部使ってみたら、今の良さと昔の良さの違いが分かったり、だからこそ今は撮影でどんな機材が必要で、誰と一緒にやらないと行けないかよくわかる。レンズも買っては売り、買っては売りを繰り返し何が良いのかよくわかりました。こういうステップって無駄なように見えるけど大切です。
その時に何でもやってみないと分からないということに初めて気がつきました。
近頃色々見ていると、ツールを何となくうまく使って何となくまとめたものが本当に多い。でもそういうものに限って文字組みが汚かったり、細かい部分ディティールが詰められていない。雰囲気は大事だけど、本当に雰囲気だけだとそれはプロとは呼べないのではないか。
だからこそ今は便利なツールを探すよりも、トレースやデジタルスクラップをしていた「デザインを始めた頃のような」あの気持ちを再び思い出して、ストイックに作業して行きたいなと思うんです。
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