フィーチャーセンターのキックオフ会
昨日いつもお世話になっている知多の高木さんが発起人となり、農家さんやJA、中小企業診断士の先生、そしてクリエイティブ担当として僕が参加して、フューチャーセンターが開催されました。
フューチャーセンターとは(wikiより抜粋)
企業、政府、自治体などの組織が中長期的な課題の解決を目指し、様々な関係者を幅広く集め、対話を通じて新たなアイデアや問題の解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践するために設けられる施設である。施設は一般に、研修スペースや学習スペース、ミーティングスペースなどで構成される。
TPPや少子高齢化などで一次産業の課題は沢山あると思いますが、その問題を色々な角度からよりよい解決策を話し合うという、そんな企画でした。
会では、自己紹介から始まり、JAを取り巻くお話や農家さんの実情などをたくさん聞きました。僕は以前から「何で野菜は不揃いではいけないのか?」と色々考えていたのですが、とても参考になったのは「市場がそれを求めているから」という話で、その市場はどこを指すのかというと、一般の家庭ではなくどちらかというと大量消費がベースとなる、加工食品や外食産業からのニーズかなと。
やはり加工食品や外食産業では、常に一定のクオリティーで商品を提供しないといけないために、そうしたフォーマットに当てはめる必要があるし、家庭では野菜なんて揃っていなくてもいいじゃないかと思っていましたが、もっとマクロ的な発想をすると、なんとなく農業を取り巻く市場の現状も納得出来ました。
農薬を使ったりする野菜なんて食べたくないのは民意でも、それがコストアップに繋がるのも嫌だ。これって日本が抱えるエネルギー問題にも共通している気がします。ひょっとしたら今を生きる我々に必要な事は、
- 光と影
- 表と裏
- 幸せと不幸
- 矛と盾
こういった現実をきちんと見て、問題点をどうやってクリアしていくのか?ここの部分なのかも知れません。豊かに暮らすには苦労があって、その苦労を感じることで豊かさも感じる事が出来て、実は幸せを感じたいなら、不幸を知らないと行けないし、不幸を知っているから幸せを知ることが出来るのかも知れません。
「便利、ラク、時間短縮、お金がたくさんある」が幸せを図る指標でなかったというのが最近の僕の考え方で、昨日の話もそう思う事がたくさんありました。とても小さな話ですが、僕は起業して勤めていた時代よりも、金銭リスクが莫大に多くなっているけど、時間の使い方や達成感でいうととても満たされているというか、恵まれているなと感じています。これはある意味バランスが取れているのかも知れませんが、農業がそうなっているかというとまだアンバランスな事がたくさんある気がします。
そういう意味ではフューチャーセンターを開設して、農業を抱える問題点や課題点を、僕たちの様な全然違う業種の人間が関わることで、少しでもバランスの取れた仕事にしていく事は、次の社会をつくる大切なことなのかも知れません。
参加メンバー
- 高木さん
- 間瀬さん(げんきの郷)
- 座間さん(中小企業診断士)
- 酒井夫妻(さかい農園)
- 伊藤さん(伊藤農園)
- 高杉(高杉アトリエ)
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