デザイン事務所と地域おこし協力隊を両立しながら初めて過ごした、2021年のまとめ

2021年もなんとか終われそうで、結局昨年と同様で年末年始感はありませんが、正直な感想は「本当にキツかったなぁ」という感じです。2020年10月に名古屋から松阪に移住して、2021年は初めてデザイン事務所をやりながら地域おこし協力隊をこなすという未知の領域で、両方をやりながらどうやって成果を出していくのかを模索した一年でした。

結局のところ、効率化を図ってもタスクがとても増えたので、早朝から寝るまで何かをやっているという、思った通りの大変で激務をこなす一年でした。とはいえ何とか無事に一年を終了することが出来そうでホッとしています。

今日明日だけ、仲良しのメンバーでおせちとワインを持ち出して初日の出を見にいくという、名古屋では絶対にやらなかった休息時間を設定しました。少しだけ休んでまた日常に戻っていきたいと考えています。

せっかくなので2021年の記録に残っている思い出深い出来事を写真で紹介できたらと思います。

年始は伊勢神宮や大神神社を訪問した

2021年の初詣では、本当に人がまばらで今まで見たことのない光景から始まりました。名古屋に住んでいた時は熱田神宮に行っていましたが、正月は三重の伊勢神宮や奈良の大神神社に気晴らしに出かけました。大神神社の茶屋を見ながらこういうお店をやりたいなぁと思って写真を撮ったりしていたのですが、1年後に実際にお店を作る目処まで立てられるとはこの時には想像していませんでした。

平野さんと宮前小学校を繋いだ「オンライン社会見学」

色々とお世話になっているフリーアナウンサーで自身の会社の代表でもある平野裕加里さんに、テレビ業界の話を交えて仕事のやり方や考え方などをオンラインで教えていただきました。コロナ禍で何か楽しいことが出来ないかなぁという思いで平野さんに相談したら、とても快く引き受けてくださって、とても嬉しかったです。

香肌小学校で地域おこし協力隊の話をするために訪問

生徒がとても少ない香肌小学校を訪問して、協力隊の話やドローンを使った空撮撮影などを行い交流を行いました。学校を訪れることで地域の課題や想いを知ることができた貴重な大変でした。

お茶でつながった人の縁やブランドを正式に立ち上げられた

茶刈りでは毎年手伝いに来てくれる仲間がいて、できたお茶が縁を繋ぎ、お茶を通じた新しい出会いや新しい仕事に繋がりました。自分たちのブランドを作っていくための準備として始めたお茶も来年から本格的に稼働していく予定をしています。

近くに出来たVISONや本草研究所が憩いの場所に

名古屋でもあまり会えない人たちが、何故が三重で会える。VISONは僕にとってそんな場所。
本草研究所は「りんねしゃ」の大島さんたちがやっているお店で、名古屋にいる時よりも大島さんに会う回数が増えました。そこでの出会いが新しい仕事に繋がり、これからの三重での活動をとても前向きに捉えることができるようになりました。地方に来たのに都会と繋がりが増えたのはきっとVISONのおかげだと思います。

苗を作り、植えて、みんなで収穫した貴重な米作り体験

一番身近な食べ物のことを何一つ知らないことに気がつき、昔の米作りは大変な労力と仕事の上に成り立っていたことを初めて知りました。普通に食べ物が買えて食料に困らない生活がどれだけ凄いことなのかも理解して、もう少しこの食べるということに今以上に興味を持ちたいなと感じた貴重な時間でした。

結婚式の仕事も徐々に再開していった2021年

コロナの前まではたくさんの結婚式の仕事をやらせていただいていたのですが、2021年には少しずつ様子を見ながら結婚式が行われるという感じでした。終盤にかけて3、4件くらい現場がありました。
ありがたいことに移住してからも変わらず声をかけてくれる方たちがいて、そのおかげで僕たちのチームも楽しく仕事をさせていただいております。また楽しい現場にたくさん行きたいです!

とっとき味噌で新しい新商品の開発などを行いました

地域おこし協力隊以外で行う初めての地域の仕事だったと記憶していますが、地元の郷土みそでもある「とっときみそ」の新商品開発などをやらせていただいて、動画やパッケージやパンフレット、そして写真にもある「とっとき汁」の開発などにも携わり、いろいろな経験をさせていただきました。名古屋からわざわざTable forの鈴木さんたちがプロジェクトにも参加してくださって、楽しい現場でした。

香肌麺を使ったふるさと納税のお手伝い

地域の有名なこんにゃくを使用したふるさと納税の返礼品を作るプロジェクトに参加させていただいて、僕はフードスタイリングや撮影をやらせていただきました。協力隊として活動させてもらっているおかげで、たくさんの頑張る大人たちに出会い、一緒に楽しい時間を過ごさせてもらえていることにとてもありがたさを感じた出来事でした。

地域の若い人たちが活躍できる場作りも始まりました

例えば飯南高校に通う生徒たちが卒業してからも地域活動をやりたいと思っても活動できる場がない。せっかくまだまだ活動したいのに場がないというのはとてももったいないと感じて、準備室のようなグループを立ち上げてみんなでオンラインミーティングを重ねたり、最先端で地域活動を行っている団体にお邪魔してリサーチしたり、色々な活動を行いました。来年にはきちんとした形になりそうなので今から楽しみにしています。

今までやってきた仕事を集約した新しい「仕事」が始まった

いなべ市が行ったイベント「Eat with nature」もとても想い出深い時間でした。

フードイベントをするために地域を周り、企画を一緒に考えて、デザインや撮影やウェブを作り、レストランコーディネートや会場デザイン、音響なども全て自社で賄ったトータルプロデュース的な仕事でした。

独立した10年前は1人がたくさんの役割を持つこと自体があまり善しとされず、中途半端と言われたこともありました。その中でも自分のやり方を信じてたくさんの役割をこなして来ましたが、現在はたくさんの手数を持つ若いアーティストもたくさん出て来て時代も変わって来ているなぁと感じています。

これからもできることは何でもチャレンジしていきたいと感じています。

地域を巻き込んだたくさんの講演活動や学生との取り組み

地域の小学校、中学校、高校と色々な場所を訪れて地域活動についての講演会を行ったり、企画に参加したりと本当に数えきれないくらい学校にもお邪魔して色々な機会をいただき活動できました。移住前はあまり人前に立つこともなかったので緊張半分、楽しさ半分という感じでしたが、いい経験にもなりとても楽しかったです。

名古屋や地方を訪問して、デザイン事務所としての仕事もたくさん行いました。

名古屋を始め、飛騨、長野、東京など数多くの場所を訪れて撮影などを行い、取材もたくさんこなしました。移動しながらホテルで仕事をしたりなど綱渡りの時間も多かったですが、過ぎてしまえばいい想い出です。

そして最後に、2022年に食堂・民泊を立ち上げることになった

最後は、協力隊が終わったらいつかは始めようと思っていた「食堂」のこと。

あの場所いいなと言ったら「同級生の家だから聞いてあげる」と言われて中を見せてもらい、大家さんが「地域のためになるから応援するよ」と物件を売ってくれて、資金のことを真面目に考え始めて、必死に頑張って補助金の採択を獲得して、2022年にはあっという間に「食堂・民泊」が立ち上がる目処が立ってしまいました。

本当に不思議なことですが想えば叶うというか、そんなことがたくさんありました。移住して1年でこれだけの事に関わらせてもらったり出来たことも本当にありがたいし、これからの可能性をとても感じた一年でした。

来年の今頃にはきっと新しく出来たお店で忘年会ができるはず。それを楽しみに来年も元気に頑張りたいと思います。

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