一次産業から学んだ変化に強い組織
松阪に移住してから半年以上経ちました。
色々拠点の片付けや、新しい活動拠点で仕事の流れを変えながら適応していったり、今まで必要だったけど要らなくなった色々な機材などを見直していたり、正直すごく大変な毎日でした。今も結構その状態は続いていますが、移住してから色々と一次産業などにも関わるようになり、気がつくことがたくさんありました。
予定が分からないことが当たり前で、それが許容される社会
今年のゴールデンウィークはコロナ禍ということもありましたが、それよりも関わっている農作業などがたくさんあったので、敢えて予定を立てずに色々と畑作業や田んぼ作業、茶刈りや草刈りなどを行っていました。
自然というのは天気や気候によってやらなければならない作業が変わっていく。実際に大体予定を立てていてもその通りになることはあまりありません。都会で暮らしていると「このタスクはいつまでにやるのか?」とか「スケジュールはどうなっているのか?」とかそういう話ばかりでしたが、自然を相手に過ごしているといかに相手に合わせた過ごし方を学ばないといけません。
僕たちは自然の中で暮らしていることを忘れてしまいがちですがこのコントロールできない中をなんとかコントロールしようと努力をすることが、莫大なストレスの原因に繋がっていると思うことが増えてきました。
コロナ禍で先が見えなく日々変化していく中で、「実は自然という中で生きる以上、コントロール出来ないものもある」事を改めて知り、変化に強い組織や変化が許容される社会を作っていくことが大切だと感じています。
僕が考えている中山間地域でのデザイン事務所の在り方
コロナ禍は一極集中から地方分散に繋がる可能性はあると思います。でも世の中は効率化やより経済を豊かにという方向性が変わらない以上、世の中の雰囲気はなかなか分からないだろうと考えています。田舎には個性的な仕事や、世の中に知られていない素晴らしい物事がたくさんある。
そんな素晴らしいものを「知ってもらえるようにとか、もっと売れるように」ではなくて、「これからもずっと続いていけるように」何かお手伝いができたらと思っています。
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