デザインを新しい分野で活かす新しい取り組み
高杉アトリエは2016年11月で創業5周年を迎え、6年目に入りました。
正直、業界から去って行く方たちを見ながら、約5年間も持ちこたえられた事実。これはたくさんの方々の支えがあったからだと感じています。
折角続けられている事をもっと色々な分野で活かして行きたいと考えている中で、この度新たな取り組みとして、三重県の限界集落の古民家を買い上げて農産物の加工などを行う食のアトリエを設立する事になりました。
限界集落で行う、古民家の再生と新たな可能性の発掘
元々は限界集落に家族の別荘を作ってゆっくりするという話から、三重県の嬉野という場所の古民家を改修するというプライベートな話でした。
しかしそれがきっかけになり、現在は別の古民家を引き受けて、セルフビルドで改修作業を行っています。毎週末に現地を訪問して、片付けから始めているという気の遠くなるプロジェクトです。
正直、熱い想いを込めてスタートしたというよりも、流れでそうなりましたというのが一番正しい説明ですが、僕は熱い想いがないといけないとは思いません。実際に意図しないきっかけから限界集落に入り、そこで目にした光景から新しくやりたいことが見つかる。
正直地域の方々は村おこしとかそういう事に積極的ではないと思います。自分たちのコミュニティに新しい人が入り、穏やかな生活が脅かされるかも知れないと思っているかも知れません。
多分、自分も同じ立場だったらそう思うと思います。
村のためでもあるけど、僕たち自身のためでもある
でも、村で新しく生まれる命。犬の散歩とか、子供たちが外で遊ぶ光景。こんな穏やかに暮らす子供たちもいずれは村から出て行くことだと思います。
そして例えば30年後、ふとその子供たちが村に戻って来たいと思った時に、村がちゃんとそこに存在して、再び安心して穏やかに暮らしていくためには、誰かが変わらず村の中で暮らしていないといけません。なぜなら、これからの時代、だれも住んでいない場所にインフラを引く余裕はどこの市町村にも無いと思うからです。
だから考えました。
きっかけはただの話の流れだったかも知れないけど、僕たちはここで食品加工や色々や新しい取り組みにチャレンジして行きながら、村の方たちに理解してもらい、30年後そこに村がきちんと残り、楽しく暮らして行ける仕組みを作りたいと。
それは村の人たちのためでもあり、僕自身のためでもある。
というか多分、僕自身の為だと思う。そんなコミュニティがあったら良いなぁと心から思う。
これから先に考えていること
正直、雨漏りがする古民家を改修するだけでも大変な苦労が予想されます。でもとりあえず10年後までにきちんと改修を終え、色々なプロジェクトが進んでいると良いなぁと思っています。それがまず直近の目標。
この活動はやはり普段のデザインの仕事を今まで以上に頑張ってやらないと出来ない仕事です。
普段は名古屋を拠点に、今まで以上に色々なことにもチャレンジして行きたいと思っていますので、ぜひ色々な機会でご一緒させて頂けると嬉しいです。
これからも色々な事があると思いますが、高杉アトリエをどうぞ宜しくお願い致します。
こちらから取り組みのアーカイブもご覧頂けます。
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